下呂温泉と・・・②日目

大雨で、この日コースに入っていた上高地が通行止めで行けなくなり、コース替え。お昼の手配もキャンセルした。ホテル出発を9:00に変更し、高山へ。まずは高山ラーメンの製造工場見学、そして新たに手配した店やで昼食、そして高山自由散策。あちこちで河川が増水し、飛騨の山の中のドライブは、濁流の河川を眺めながら大雨の中を進めていった。過去数年間で最も土砂崩れの危険性の高い状態だ、とニュースでも言っていた。上高地は通行止めで行けなかったが、行かなくて正解だ。ていうか、旅行してる場合か…早く福井に帰ったほうがいいのでは?地元も注意報警報が出ていた。
しかしツアーというのはそう簡単にキャンセルできないものだ。もちろん危険な状態でツアーを続けるのは問題だが、天候にいちいち左右されていたら旅行会社なんて、あがったりだ。
高山の散策を終え、R41で富山へ抜け、北陸道で帰る。予定より早い帰着だった。こんな日は早く帰るのが一番。お客様のご家族も心配されているだろうし、お客様も自分の家が心配。2年前の福井豪雨の記憶が蘇る。
福井に戻ると、水がついた所はまだないようだったが、河川は「つるつるいっぱい」だった。つまり今にも決壊しそうだということ。
2年前と同じ過ちは繰り返さないだろうと思うから、県は対策を十分していると思う、みたいな安心感はあった。でもいざ決壊したら防ぎようがないし、今晩は眠れない家がたくさんあることだろう、と思った。
一緒にのっていたガイドのみっちゃんは、自宅が避難準備地区に指定され、「小学校かどこかに今晩は避難しないといけないかも・・・」と言ってバスの窓から濁流の川を眺めた。
私は自分の車で家に帰る途中、一つ橋を渡った。パトカーが停まっており、警察官が水位を監視していた。そこの川も「つるつるいっぱい」だった。
川が決壊しませんように・・・