奥道後、足摺温泉と四国周遊3日間②日目

ホテル8:00出発。
「伊予かすり会館」へ。”かすりの着物”の”かすり”だ。愛媛の松山ではこれが有名らしい。私はもう来飽きてるから、休憩室でくっちゃべる。勉強不熱心。
松山から今度は内子へ。
内子といえば、いつも大江健三郎が思い浮かぶのだけれど、その名前を聞くことは無かった。なんかさみしい。ここでは古い町並みが保存地区に指定されているところで、「木蝋(もくろう)」という手作りのろうそくなどで栄えたという、その紹介や、また「内子座」といって劇場もあり、そこは今も公演などに使われているのだけれど、そういった所をぶらぶら散策する。
ここも来るのは3回目くらいなので私はまったく歩かなかったが…。
内子から宇和島へ。
宇和島といえば「真珠」?「珊瑚」?
何年か前に初めて来た時には興味をもっていろいろお店を覗いたりしてたんだけど、今回はぜんぜん見なかったなぁ。とにかく、宇和島のDIでお昼ご飯にカレーを食べた。お客様は「じゃこ飯定食」。
そのあと、中村、いや、"旧中村"だ。今は”四万十市”になったという。
ここで「四万十川下り」をする。いや〜天気も良くてのどかだった。気候もちょうど良く、暑くもなく寒くもなく。何にもないところだけど、その何にもないところが四万十川の良さなのだ。「最後の清流」といわれていて、どんなにキレイな川なんだろう…なんて想像を膨らましてくると期待を裏切られるかもしれない。特に田舎に住む人は。私の住む福井県もこの程度の川、べつだん珍しくもなんともない。
でも、それでもやっぱり「四万十川」という音の響きがいいのか、やっぱりその川はのどかでキレイに思えた。屋形船の中に入り込んでくる風が心地よかった。船の中から「沈下橋」が見える。欄干のない橋で、橋桁の上に一枚のコンクリートの板を敷いたような殺風景な橋。これは大雨などで川が増水した時に木片などが流れてきて橋の欄干に引掛かり、橋が流されるのを防ぐためにこのような形をしているのだそうな。四万十川下流域ではこの「沈下橋」が多く見られる。その「沈下橋」の上を軽トラが走っている。地元の人は慣れているのかもしれないが、実際運転したら恐いだろうな、と思う。「夜はどうするんやろ。やっぱ通行禁止にするんかな。」とお客様の一人が言う。そうだよな〜…。

その夜は足摺温泉に泊まる。
足摺温泉は温泉自体はそれほどでもない。ここはやはり四国最南端の町として、訪れる観光客が一泊の宿をとっていく。岬から眺める日の出、日の入はそれは見事で、今回たまたま宿入りが18:00前後だったので太平洋に沈む夕日を見ることが出来た。雲ひとつないいい天気で、きれいな水平線に沈む夕日をバスの車窓からちらり、ちらりと見ていた。バスの中で歓声が上がった。本当にキレイな夕日。
翌朝の日の出は、6時前だったので私は見に行かなかったが、お客様の中には早起きして見に行かれた方もいて、「幻想的ですばらしかった」ということだった。中には「今回の旅行の中で一番良かった」なんていう方もいて、「・・・・。」てカンジだったけど、それくらい良かったなら、私も見たかったかも。
太陽は神様かも、って思うときがたまにある。こういう自然の神秘に出会い、不思議な気持ちになることがある。いったいいつまでこの景色はこのままの形でいるんだろう…?
足摺温泉の夕食は、バス一台の皆様で宴会をした。料理は「皿鉢料理」といい、大皿に料理を盛ったこの地方の郷土料理。高知県に来ると必ずこの「皿鉢料理」が出る。今回は安いツアーなのでそんなに豪華な料理はでなかったが、それでもおいしかった。あと、「鰹のタタキ」。これは高知にきたら欠かせない。にんにくと玉ねぎと、「自家製のたれ」がめちゃおいしかった。

泊まった宿の人は感じが良くて私は好きだった。部屋もきれいだったし、対応もテキパキしていた。あとアットホームなロビーで、近くの観光地の紹介パネルなんかが壁に貼ってあって良かった。